自己分析のメリット
就活・転職活動をしていると必ずどこかで目にするであろう「自己分析」
日々転職希望者さまとお話をする中で、「自己分析しましたか?」と聞いて、良い反応があったことはほぼありません(笑)
それだけ苦手意識の強いものなのです。
「みんながやっていないから、自分もやらなくて良い」と思いますか?
「みんながやっていないからこそ、相手に差がつけられる」とは思いませんか?
悪い方法であれば、学校の先生達もキャリアのプロも「自己分析しろーーー!」とは言いません。
だとするならば、私は後者の考え方を信じたいと思いますし、実体験からも強くおすすめしたいと思っています。
自己分析にもいろいろある
ネットで調べれば、いろんな方法が出てくると思います。
私もいろいろやってみました。
基本的にはお金がかからないものばかりなので、いろいろやってみて、自分に合うものを見つけて欲しいと思っています。
当ブログでは、自己分析のオススメのやり方として、3つの方法をご紹介しております。
今日はそのうちの1つ
「TCL分析」をご紹介します。
TCL分析とは?
USJをV字回復させた伝説のマーケター森岡 毅さんの著書でもオススメしている方法です!
この本の中で森岡さんが仰っているのは、「好きなことを仕事にしなさい」ということです。
好きなことは、あなたの「強み」になりやすいから。
そう言うと、「私に強みなんてない」という方がいますが、「強み」は文脈で変わるものだそうです。
例えば、大手の老舗企業で働くAさんが、「協調性がない」と周囲から密かに陰口を言われているとします。
社内の会議でも、飲み会の場でも、Aさんの発言のタイミングや内容で、場の空気が静まり返ってしまったり、雰囲気を壊してしまうことがあるからです。
しかし、Aさんがベンチャー企業に転職したところ、「批判を恐れず積極的に発言が出来る人」という高い評価を得たりします。
つまり、「強み」も「弱み」も表裏一体。
環境や場所が変われば、強みにもなるし、弱みにもなる。
だから、まずは自分の「強み」と「弱み」を理解して、「強み」が活かせる環境を探せば良い!
ということを伝えてくださっています。
では、どのように自分の「強み」・「弱み」を理解するのか?
それが、【TCL分析】です。
具体的な準備とやり方
【TCL分析のやり方】
1.自分が好きな「◯◯すること」を最低50〜100個書き出す。
※動詞で書くのがポイント!
2.下記の3つに分類する。
・【T】Thinkng(例:作戦を練るのが好き、知らないことを調べるのが好き、分析するのが好き)
・【C】Communication(例:SNSで発信するのが好き、知らない人と繋がるのが好き)
・【L】Leadership(例:人をまとめるのが好き、達成感を味わうのが好き)
3.多く分類された項目が、あなたの強みです。
その強みが活かせる仕事を具体的に考えてみましょう。
属性別・向いてる職業
【T】Thinkng(例:作戦を練るのが好き、知らないことを調べるのが好き、分析するのが好き)
→コンサルタント、研究職、士業、アナリスト、マーケティング、企画職、エンジニア等
【C】Communication(例:SNSで発信するのが好き、知らない人と繋がるのが好き)
→接客・販売、営業、広報・PR、ジャーナリスト、政治家、プランナー等
【L】Leadership(例:人をまとめるのが好き、達成感を味わうのが好き)
→プロジェクトマネージャー、マネジメント(管理職)、プロデューサー等
2023.1.11追記
TCL分析がかんたんに出来るツールを自作してみました。
よろしければこちらもご覧くださいませ。
もっとも大事なこと
私の結果を踏まえて、ポイントをお伝えしますと、私は【C】が極端に少なく、【T】と【L】に多く分類されました。
でも、私は15年間営業をやっています(笑)
これは、営業手法にもいろいろある、ということです。
私が従事している営業職は、コンサル要素が非常に高く、かつ、広く浅い短期的な人間関係ではなく、個人や企業と深くガッツリ向き合うタイプのものなので、【T】と【L】が活かせているのだと分析しています。
職種の名前にとらわれず、自分はどんな環境(関わる人・人数・時間・立場等)で働くと楽しいと思えるのか、具体的に想像してみてください。
また、自分が理想とするのとは真逆の環境も思い描いてみてください。
それは、「絶対に選んではいけない」選択肢となります。
理想の環境に巡り会えるのが一番良いのですが、正直それが難しいこともあります。
だったら、「最悪の選択をしない」と考えればどうでしょうか?
それならできそうな気がしませんか?
天国ではないかもしれないけど、地獄でもない。
平和であれば良い。
それなら、ストレスなく働けるし、強みが活かせる可能性もある。
そんな風に気楽に考えてみてほしいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
自分の強み・弱みを客観視することで、自分を認め、少しずつ自分を信じることが出来るようになります。
そう、その名の通り「自信」に繋がるのです。
今まで漠然としていた自分の強み・弱み・不安等がスッキリしたら、「自己分析完了」の合図です。
ぜひこの境地にたどり着くまで繰り返し何度もやってみてください。
それでもやっぱり難しい…一人では出来ない…と思ったら
別記事にも書いている通り、全てを一人で頑張る必要はありません。
他人の力を借りることは恥ずかしいことでもなんでもなく、むしろ非常に重要なことです。
相談相手がいなければ、個別相談も受け付けておりますので、お気軽にご利用くださいませ。
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いかがだったでしょうか。
この記事を通じて「しあわせなキャリアを創りたい」「仕事が楽しい!」と感じたいと思っている方々が、前向きに転職活動に臨めるようになれたり、今の仕事に向き合えるようになれたら嬉しいです。
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